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【B-5】「葬儀を縁とする布教の可能性を考える ー 仏教は、仏縁無き都市生活者の思いに応えているか?」
種別: 講義
受講料(事前): ¥0
受講料(当日): ¥0
※本セミナーの受講料は無料に変更となりました。
 既に受講料をお支払いいただいた方には、事務局よりご連絡差し上げます。

 東京を中心とする首都圏には、菩提寺を持たない都市生活者が大量に存在しています。首都圏の人口の約半数が、菩提寺を持っていないと言われています。そうした方々には、家族の死に直面した時、導師を依頼するお寺がありません。

 都市開教の名のもと、菩提寺を持たない方々への布教活動に取り組むお寺もありますが、それはほんの一握りに過ぎません。本願寺派のように長年にわたって都市開教寺院を支援する宗派もありますが、仏教界全体としては、ほんの一部の流れにすぎないのです。

 また仏教界では、普段お寺とつき合いがないため、ほぼ初対面の僧侶に葬儀を依頼する人を批判したり、そうした依頼を受ける僧侶を批判する人も少なくありません。

 しかし、普段お寺とのつきあいが無いにもかかわらず、しかも、檀家でないのでお寺への義理立てする必要が無いにもかかわらず、わざわざ僧侶を紹介してもらって、仏教で葬儀をあげようとする人がいるということは、むしろ日本人の信心深さを示しているとは言えないでしょうか?

 にも関わらず、これまで仏教界は、その人たちへの手当を、ほとんどしてきませんでした。菩提寺が無いけれど仏教で葬儀をやりたい人が大量にいるのに、関わろうとしてこなかったのです。

 その結果、そこでは業者が主導権を握るようになり、しかも僧侶紹介という活動自体がアンダーグラウンド化する事態にまでなっています。

 都市生活者の葬儀に対して、今後、仏教界がどう向き合っていくのかは、仏教にとってきわめて重要な問題です。扱いにくい問題でもありますが、避けては通れない道だと思います。

 今回の講義では、それぞれの立場から、葬儀を縁とする布教の可能性についてお話しいただきます。
当日受付につきましては、直接会場にてお問い合わせください